いんきんたむしは、白癬菌という真菌(カビ)の一種が、股間に感染して起こる皮膚の感染症です。

いんきんたむしは、水虫と同じ白癬菌が股間の周囲に感染して起こる事から、股部白癬と呼ばれる場合もあります。
白癬菌はとても頑固な菌で、皮膚に感染すると自然には治りにくく、また激しい痒みが生じる事から、頑癬と称して呼ばれる場合もあります。
夏場になると、大量に汗を掻く事で股間が蒸れやすくなる事や、高温多湿な気候が白癬菌にとって好環境となる事などが影響して、発症しやすい傾向にあります。


通気性が良く蒸れない! いんきんたむし
セパレート構造の男性下着

いんきんたむしの原因

 

いんきんたむしは、白癬菌というカビの仲間が、股間の周囲で過剰に繁殖しすぎる事によって発症します。

 

男性だけに限らず、女性も同様に感染する場合があります。

 

いんきんたむしは、水虫と同じ原因菌である白癬菌に感染する事によって起こるため、家族の誰かが水虫を患っている場合には、バスタオルや寝具などを共有する事によって感染する可能性があります。

 

また、銭湯や温水プールなどの高温多湿な場所で、イスやマットなどを介して間接的にうつる場合もあります。

 

白癬菌が股間に付着した時点で、すぐに病変が現われる訳ではありませんが、股間の周囲が汗でじめじめと湿っていたり、下着や陰部に汚れが溜まっているなど、白癬菌が繁殖しやすい状態が長く続いていると、徐々に時間をかけて白癬菌が皮膚の奥に根を張るようにして寄生するようになります。

 

そして、皮膚の発赤や湿疹、痒みなどの異常が生じるようになります。

いんきんたむしの療養中は、患部の周囲をしっかりと洗うようにして、白癬菌の栄養分となる皮脂や垢などの汚れが残らないように、清潔に保つ事が大切になります。
また、白癬菌は真菌(カビ)の一種ですので、高温多湿な環境を好むため、入浴後は水分が残らないように、通気性の良い下着を身に着けたり、ベビーパウダーを使用するなどして、しっかり患部を乾燥させる必要があります。
また、患部を何度も掻き毟ると皮膚が傷付いてしまい、症状がますますひどくなったり、なかなか治りにくくなる恐れがありますので、痒くなったら保冷剤で患部を冷やしたり、睡眠中は軍手をして無意識に掻き毟らないように注意するなど、皮膚を掻き壊さないように気を付ける事も大切です。
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